TASCAM DR-05はASMRの定番機材で有名です。
そして、その後継機種であるDR-05Xがついに発売されました。
ここではTASCAM DR-05Xについて、ASMR的な視点で徹底検証してみたいと思います。
目次
DR-05となにが変わったのか
DR-05との違いはずばり、オーディオインターフェイスが使えるようになったことです。
オーディオインターフェイスというのは、パソコンやスマホに音を送る橋渡し的な機能のこと。
このオーディオインターフェイスが使えるようになったことで、DR-05Xをライブ配信で使うことが可能になったのです。
これまでにもDR-05はASMR用の機材として人気があったのですが、オーディオインターフェイスがなかったことで不完全だったんですよね。
一方、DR-05のライバル機種ZOOM H1nは、オーディオインターフェイスが使えたのでライブ配信をするにはこちらがおすすめでした。
しかし、H1nのマイクは2つのマイクが交差しているXY方式なので、ASMR向きではなかったです。
そこで、ASMR向きであるAB方式のDR-05に、オーディオインターフェイスが使えるようになったことで、DR-05Xは完全にASMR用のマイク、機材として最適なレコーダーになりました。
DR-05XはiPhoneユーザーにとっても最強マシン
DR-05XはiOSに対応しているので、iPhoneやiPadなどでも使うことができます。
DR-05Xから搭載されたオーディオインターフェイス機能を使うことで、iPhoneのカメラアプリで動画を撮影しながら音を録ることができます。
また、DR-05X本体でASMRを録音した場合でも、iPhoneに音データの移行が簡単に行えます。
DR-05XはDR-05に引き続き、イヤホン型バイノーラルマイクを使うことができるため、手軽にバイノーラル配信が可能になります。
このようにDR-05Xは、iPhoneでASMRの制作や配信をしたいと思っている人に、この上ない機能がそなわっているレコーダーなのです。
DR-05Xのデメリットを検証
DR-05XはASMR用機材として理想の形であると言いましたが、デメリットを上げるとするとマイクの指向性なんじゃないかなと思います。
DR-05Xに搭載されているマイクは無指向性のマイクで、マイクを基点として360℃の音を拾ってきてしまいます。
無指向性マイクは環境音などを録音するときはメリットになるのですが、タッピングやスクラッチングなど特定の音を録音する場合、単一指向性のマイクのほうがよりリアルに集音することができます。
その点、DR-05Xの上位機種であるDR-07Xは、単一指向性のマイクが使われているので、よりASMRの機材に向いているといえるでしょう。
値段も2,000円ほどしか変わらないので、DR-05Xの購入を考えている人は検討してみる価値はあります。
ただ、DR-05X本体のマイクを使用しないで、外付けのイヤホン型バイノーラルマイクや、耳型マイク「3dio FreeSpace」などを使うのであれば、DR-05Xでも変わりはないです。
本体搭載のマイクをメインで使うという人は、DR-07Xと比較検討してみてください。
DR-05XとiPhoneのつなぎ方
DR-05XとiPhoneをつなぐには以下のケーブルが必要になります。
- apple純正USBカメラアダプター
- BタイプのUSBケーブル
iPhoneにUSBカメラアダプターをつなぎ、DR-05XにつなげたUSBケーブルとつなげばiPhoneで使うことができます。
DR-05XがASMR制作に優良な機材である理由のまとめ
- マイクがAB方式なのでバイノーラル的な広がりのある音で録ることができる
- ホワイトノイズ(サーというノイズ)が少ない
- オーディオインターフェイス機能によりライブ配信で使うことができる
- バイノーラルマイク「CS-10EM」を使うことでバイノーラル録音、配信ができる
- 低域カット機能により、パソコンなどの動作音ノイズを除去することができる
- 耳型マイク「3dio FreeSpace」を使うことができる
- 低価格
このようにDR-05Xは、ASMRを制作するための最低限の機能がそろっているハンディレコーダーと言えるでしょう。
プロ用コンデンサーマイクを使うならDR-40Xが最高
DR-05Xでも十分な機能が備わっているのですが、今後、プロ用のコンデンサーマイクを使いたいという場合は、DR-40Xがおすすめです。
DR-40XはDR-05Xの機能にプラスして、XLR端子が2つ搭載されています。
このXLR端子に、以下のようなプロ用コンデンサーマイクを2台つなぐことで、超高音質なバイノーラル録音が可能になります。
DR-40Xであれば、ASMRの音質をレベルアップをしたいと思ったとき、簡単に拡張することができるわけです。
以上、DR-05の後継機種「DR-05X」をASMRの視点から検証してみました。
ASMRの制作でハンディレコーダーの購入を考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。