ASMR動画の中で咀嚼音はとても人気があります。逆に嫌いな人には、とても不快に感じる音だったりするのですが。
ぼくはZach Choiさんの咀嚼音動画が好きです。音がめちゃくちゃよくて洗練された映像なので、見ていて気持ちがよい。
ちなみにZach Choiさんが使っているマイクは、1本6万円もするオーディオテクニカの「AT4053」という高級マイクを2本使っています。
さすがによい音。
そんな高いマイクはなかなか用意することはできないと思いますが、ここでは咀嚼音系ASMRで使うマイクの選び方と、おすすめマイクを紹介したいと思います。
咀嚼音系ASMRで使うマイクは基本的になんでもいい
咀嚼音を録るためによいマイクを使うことに越したことはないですが、それが再生回数に影響するかというと別の話。
めちゃくちゃ再生回数が多い人気の咀嚼音動画でも、安いピンマイク1個だけ使っているなんてことも多々あります。
韓国の咀嚼音ASMR YOUTUBER「떵개떵」さん。ピンマイク1個でチャンネル登録者数325万人!
音質のレベルアップをすれば再生回数が増えるわけではなく、何を食べるか、どう撮影するか、どんな配信者なのか、ということのほうが影響は大きいのかなと思います。
ですのであなたが今、所有している機材を活用しつつ、使える予算や求めるクオリティなどから決めるとよいでしょう。
1つ大事なことは、咀嚼音以外でもASMRを録るのかどうかということ。
耳かき音とかタッピングなどの動画も撮りたいという場合は、ハンディレコーダーやバイノーラルマイクが必要になります。
もし、まだどんなASMRを作りたいのかわからなくて、マイク選びに悩んでいるという人は、こちらの記事を参考にしてください。
ASMR動画を配信するためのマイク機材のおすすめとやり方を紹介
咀嚼音はバイノーラルサウンドじゃなくてもいい
ASMRは左から右へ、右から左へと音の定位が移動する音響が好まれます。
立体音響とでもいいますか、ステレオの臨場感あるあの音ですね。
でも咀嚼音系のASMRでは特にステレオじゃなくても問題ありません。
このへんは好みというか、咀嚼音でもステレオにしたいと思えばそうすればいいというだけのこと。
先ほども言いましたが、バイノーラルマイクを使ったからといって再生回数が増えるわけではないです。
ちょっと耳が肥えている人は、音質やステレオ感が気になる人もいるでしょうが、ほとんどの人は音質なんて気にしていません。
直感で気持ちいいかどうか、心地いいかどうか、おもしろいかどうか、というのが判断基準なので、高いマイクを使っているかどうか、バイノーラルかどうかは関係ないです。
咀嚼音系ASMRistが使っているマイクを紹介
ここでは、咀嚼音系のASMR YOUTUBERが実際使っているマイクをいくつか紹介したいと思います。
AGPTEK Z02 ピンマイク
Amazonで1,000円前後で買える激安ピンマイクです。
安いといってもコンデンサーマイクだけあって音は悪くなく、コスパのよいマイクです。
咀嚼音系のYOUTUBERでは春雨asmrさんが使っていますね。
春雨asmrさんのチャンネル登録者数は11万人。
それでいて制作で使う機材はAGPTEK Z02とiPhoneだけというのが驚きです。
ピンマイクは口元にマイクを置けるので、咀嚼音を録るのに適しているのかなと思います。
AGPTEK Z02は3.5㎜のミニプラグなので、ミニプラグ端子がないiPhone7以降をお使いの方は、以下のような変換アダプタが必要になります。
また、以下のようなライトニング端子のピンマイクを使えば、変換アダプタなしで使うことができます。
Scenes Lifelike2 バイノーラルマイク
ASMRラボでもたびたび紹介しているScenes Lifelike2バイノーラルマイク。
咀嚼音ASMRで使ってもぜんぜんOKです。
iPhoneに直接挿して使えるので、簡単に咀嚼音を録ることができるのがいいですね。
Scenes Lifelike2バイノーラルマイクは、イヤホン型になっているので耳に着けて録音することもできます。
耳に着けて録ると、咀嚼する音や飲み物を飲んだ音などをダイレクトに録ることができます。
また以下のようなマイクスタンドに取り付ければ、置き型のマイクにすることもできます。
見た目もかわいい咀嚼音動画を撮ることができますよ。
Scenes Lifelikeバイノーラルマイクを使った咀嚼音動画はこちら
バイノーラルマイクって高くて買えない!という人は、ぼくが自作したバイノーラルマイクをメルカリで販売しています。
興味がある方はメルカリでチェックしてみてください。
TASCAM DR-05X ハンディレコーダー
ASMR用機材として超定番のハンディレコーダーです。
ASMRでどんな機材、マイクを買ったらいいか悩んだら、とりあえずDR-05Xを買っておけば間違いないという機材。
咀嚼音だけでなく、タッピング、耳かき音とオールマイティに活用できます。
DR-05Xは高性能なコンデンサーマイクが搭載されているので、すぐに咀嚼音を録音することができるし、イヤホン型バイノーラルマイクや耳型バイノーラルマイクを外付けマイクとして使うこともできます。
また、オーディオインターフェイスが搭載されているので、iPhoneに挿して使うことで、高音質なライブ配信が可能になります。
DR-05Xはホワイトノイズが少ないクリアな音で録音することができるので、ASMRをやる人は1台持っておいて損はない機材です。
Blue Microphones Yeti USBマイク
海外のASMR YOUTUBERで人気が高いUSBマイクです。
Blue Microphones Yetiは、マイクが3つ内蔵されていて、広がりのあるステレオにしたりモノラルに切り替えたりすることができます。
音質はとてもよく、それでいて値段もそこまで高くないのでコストパフォーマンスが高いマイクと言えるでしょう。
咀嚼音だけでなく、タッピングやスクラッチングといったいろいろなスタイルのASMRに使えるのでおすすめです。
Blue Microphones Yeti USBマイクを使った咀嚼音動画はこちら
3dio Free Space
耳かき系ASMRでよく使われる耳型のマイク「Free Space」。
咀嚼音系ASMRでも使っている人をよく見ます。
最近では、芸能人が咀嚼音ASMRをやるときに使われることが多いですね。
音質自体はそこまでいいものではないですが、ビジュアル的に絵になることから使う人が多いです。
RODE NT5
こちらはプロのレコーディングで使われるような高音質コンデンサーマイクです。
咀嚼音ASMRで人気があるASMR sunaさんが使っていますね。
sunaさんはNT5を2本使って、バイノーラル的なステレオ音響にしています。
音はさすがプロ用コンデンサーマイクだけあって、今まで紹介したマイクに比べると格段にによいです。
ただ、価格は1本25,000円ぐらいしますので、本格的にASMRをやりたいという人以外はおすすめしません。
まとめ
以上、咀嚼音を録るためのマイクを紹介しました。
ここで紹介したマイクはあくまで咀嚼音を録るのにおすすめ、というぐらいで、これが正解というわけではありません。
他にも咀嚼音で使われているマイクはたくさんあります。
あなたが作りたい咀嚼音、求めているクオリティ、予算に見合ったマイクが見つかるといいですね。