ASMRの制作で使われる機材は、
という記事で書いてあるように本当にさまざまあります。
でも、機材に使える予算が限られていて、なかなか気軽に購入できないという人もいるでしょう。
そんな方のためにここでは、1万円ちょっとでバイノーラル録音のための機材をそろえる方法を紹介したいと思います。
iPhoneを活用する
iPhoneを録音機材として活用することで、バイノーラル録音のための機材を1万円ちょっとでそろえることができます。
iPhoneで使えるバイノーラルマイクで代表的なのが、SCENES Lifelike2バイノーラルマイクです。
ASMRラボでもたびたび紹介していますが、こちらは価格が１７，０００円前後します。
ちょっと高いですよね。
以下に1万円ちょっとで買えるバイノーラルマイクです。
ZOOM ステレオマイク iQ6
ハンディレコーダーでおなじみのZOOM社が、iPhone専用のマイクとして作ったのがiQ6です。
バイノーラルマイクではないですが、ステレオマイクなのでASMRで使うことができます。
iQ6はZOOMのハンディレコーダーでお馴染みのXY方式のマイクが搭載されており、左右、中央の音をバランスよく集音することができます。
集音する角度を90℃もしくは120℃に切り替えることで、左右の広がりの調節が可能。
iQ6は、基本的にiPhone本体に直接挿して使用しますが、以下のように、ライトニングの延長コードを使うことでiPhoneと切り離して使うこともできます。
延長コードを使うことで、iPhoneで動画を撮りながら手元にマイクを置いた状態で撮影することが可能になります。
価格が1万円でありながら、ZOOMのハンディレコーダーのようにASMR動画を撮影することができます。
ZOOM ステレオマイク iQ7
同じくZOOMのiPhone専用ステレオマイクです。
iQ7も集音する角度を90℃か120℃に切り替えることで、左右広がりを調節することができます。
iQ6と違う点は、Mid-Sideモードという収音方法が搭載されているところ。
Mid-Sideモードに切り替えることで、録音した後でも専用のアプリでステレオの幅を調節することができるようになります。
ステレオを広くすれば左右の音の分離を大きくすることができ、ASMRでよくある右から左、左から右に音が移動する距離を大きくすることができます。
iQ7もライトニングの延長コードを使うことで、iPhoneで撮影しながら手元にマイクを置くことが可能です。
激安ICレコーダーと自作バイノーラルマイクのセット
ASMRで使う機材として、よく紹介されるのがTASCAMのハンディレコーダーDR-05Xです。
TASCAM DR-05Xただ、DR-05XはAmazonで14,000円前後します。
それにプラスしてイヤホン型バイノーラルマイクを追加すると、2万円ぐらいになってしまいます。
そこで紹介するのは、SONYのICレコーダーICD-PX470Fです。
SONY ICD-PX470FAmazonで6,600円とDR-05Xの半値ぐらいで購入できます。
ICレコーダーというとMP3などの圧縮された音声で記録されるものが多いですが、ICD-PX470Fは圧縮なしのリニアPCMで録音できます。
音声クオリティは44.1kHz/16bitの録音が可能で、DR-05Xよりも少しおとりますが、十分高音質な録音が可能です。
ICD-PX470Fはステレオマイクが搭載されているので、そのままASMRの録音することができますが、あまりマイクの性能はよくありません。
ですのでイヤホン型バイノーラルマイクを使います。
しかしICD-PX470Fで使えるイヤホン型バイノーラルマイクも、10,000円ぐらいします。
そこで、ぼくが作った自作バイノーラルマイク（3,000円）を使えば、1万円以下で立派なバイノーラル録音環境をそろえることができます。
自作バイノーラルマイク自作バイノーラルマイクの音質は、こちらの動画で確認することができます。
この自作バイノーラルマイクは、現在メルカリで販売しているので、興味がある方はチェックしてみてください。
また、ICD-PX470Fは、ASMRで人気の耳型マイク「3dio FreeSpace」も接続できます。
耳型マイクを買いたいんだけどレコーダーも購入しなきゃいけない。でも二つ買うと予算オーバーなんだよなー、なんて人はこのICD-PX470Fを購入すると、かなり予算を抑えることができますよ。
ICD-PX470Fには本体にUSB端子が搭載してあるので、そのままパソコンにさしてデータの移動ができます。
iPhoneで使うには、に入っているmicroSDをiPhoneに読み込ませることで、データ移動することができます。
ASMR用のレコーダーといえばDR-05XやDR-07Xなどをよく目にしますが、その半値以ぐらいで購入できるICD-PX470Fは、なかなかコスパが高いんじゃないかなと思います。
以上、1万円ちょっとでバイノーラル録音環境をそろえる方法を紹介しました。
学生さんなどは、なかなかお金がなくて録音機材をそろえるのが大変かと思いますが、ここで紹介した機材を参考にしてもらえたらと思います。
