ASMR
音を聴いて心地よい、落ち着く、ぞわぞわする、といった反応や感覚のことをASMRと呼ぶ。
もともとはAutonomous Sensory Meridian Responseという英文の頭文字をとって略した造語。
日本語訳をすると自律感覚絶頂反応ということになります。
最近は、ASMRを感じる動画や音、ジャンルを指す意味で使われることもあります。
モッパン(mukbang)
韓国の造語で、「食べる放送」「食べる場面」といった意味があります。
韓国では、人が食べ物を食べているところを撮影した動画の需要が高く、それにASMR要素をたした咀嚼音動画はかなり人気があります。
ASMRのモッパン動画は、多いもので600万回の再生回数があります。
ちなみに英語でmukbangと表記されることもありますが、モッパンと同じ意味と思っていいでしょう。
コンデンサーマイク
ASMRでよく使われているマイク。
マイクの種類を大きく分けると、コンデンサータイプとダイナミックタイプに分けられます。
コンデンサーマイクはダイナミックタイプのマイクよりも高感度で、高音質な音を録ることができます。
しかし高感度な分、微量なノイズ音も拾ってしまう特徴があります。
また、コンデンサーマイクは電気を利用して音を電気信号に変えるため、電源が必要。
バッテリーを積んだコンデンサーマイクであれば電源は必要ないですが、積んでいないコンデンサーマイクの場合、マイク端子から電源供給をする必要があります。
コンデンサーマイクはデリケートなので扱いに多少神経を使いますが、気持ちのよい高音質なASMRを録るにはコンデンサーマイクは必須といっていいでしょう。
タッピング
爪や指の腹で物をタップして音を出す行為をタッピングと呼びます。
小指→薬指→中指→人差し指の順に連続してタップすることで、音をだします。
人によっては人差し指からタップする人もいますが、特に決まりはないです。
気持ちのよいタッピング音を出すコツは、等間隔で鳴らすこと。
つぶの揃ったタッピングは気持ちがよいです。
しかしこれがなかなか難しい。最初は指が均等に動かないため多少練習が必要です。
ピアノをやっている人は、日頃から指を動かしているので得意かもしれませんね。
スクラッチング
指で叩くタッピングに対して、スクラッチングは擦って音を出す奏法です。
指の腹で擦ったり爪でひっかいたりして音を出します。
素材によってさまざまな音色がでるので、いろいろ試してみるとおもしろい音を見つけることができます。
バイノーラルマイク
人間の耳で聴く音をシミュレートするマイク。
人間は左右に耳があり、耳穴の奥に鼓膜があります。
そして両耳の間に顔(頭部)があります。
この構造によって、音が鳴っている方向を感じ取ることができたり、距離感をつかむことができるわけです。
バイノーラルマイクの中でもダミーヘッドマイクは、人間の耳に限りなく近い構造をシミュレートしており、人間の耳で聞いた状態を再現することができます。
しかし最近では、単に2つのマイクを両端に置いて録音するステレオ録音のことをバイノーラルと呼ぶ人が多いです。
このようなバイノーラル風マイクであれば、8,000円ぐらいで購入することができます。
ホワイトノイズ
サーというノイズ。
安いマイクを使ったり、一眼レフやパソコンといった録音専用機ではない機器で音を録ると、ホワイトノイズが目立った音になってしまいます。
ASMR動画を作る人は、けっこうこのホワイトノイズを気にする人が多いです。
そのため動画編集ソフトなどでノイズ除去をしているASMR動画をよく見かけるのですが、正直、音が劣化してしまっていて、逆に気持ちの悪い音になっていることも多々あります。
ホワイトノイズもASMRと考えると、そこまで気にする必要はないんじゃないのかなと個人的に思います。
ロールプレイ
ある役になりきって進行していくASMR動画をロールプレイといいます。
よくあるのが医者。
今日はどうされました?みたいな感じで始まり、動画を見ている人が患者、というシチュエーションで進行していきます。
他にもヘッドマッサージの店員さんだったり、耳かき専門店の店員さんになりきって音をだす動画もあります。
梵天(ぼんてん)
耳かきの反対側に付いているフワフワ部分。
カモやアヒルなどの羽毛を束ねて接着したもので、耳かきの仕上げに細かい垢をとるのに使います。
この梵天でマイクに直接さわると、なんとも言えない気持ちの良い音になり、ASMRを感じることでしょう。
トリガー
ASMRを感じる音ネタのこと。
トリガーという言葉は、「引き金」とか「きっかけ」という意味がありますが、ASMRを感じるきっかけとなる音のことをトリガーと呼びます。
キーボードをタイプする音、野菜を切る音、川のせせらぎ、鳥のさえずり、などなど人間の耳に聴こえる音はすべてトリガーとなりうる可能性があります。
多くの人が嫌いな音でも、その人にとって好きな音であれば、その音はトリガーなのです。