ASMRの撮影時、外からの雑音が入ってしまうことってよくありますよね。
ASMRで使う高感度なコンデンサーマイクは、微量の音でも拾ってしまうので、一見、静かだなと思っても雑音がけっこう入ってしまいます。
ここではASMRの撮影時で混入する雑音にお悩みの方に、対策方法を紹介したいと思います。
深夜に撮影する
一番手っ取り早く解決できる方法は深夜に撮影することです。
深夜は日中に比べてはるかに静かになります。
みんなが寝静まった時間にASMRの撮影をすれば、簡単に雑音の悩みを解決することができます。
ただ、生活習慣上、深夜に撮影ができないという人もいるでしょう。
また、深夜でも静かにならない場所に住んでいる人は、あまり効果はないかもしれませんね。
雨戸を閉める、防音カーテンを使う
外からの雑音は特に窓から入ってきます。
窓に雨戸がある場合は、雨戸を閉めることでかなり外からの雑音を低減することができます。
雨戸がない場合は、防音効果がある厚めのカーテンを使うことでも、ある程度低減することができます。
また、以下のような遮音テープを窓の隙間に貼り、気密性を高めることで雑音を低減させられます。
防音カーテンは少し値段が高いので、まずは雨戸を閉める、遮音テープを貼る、といったことから試してみるといいでしょう。
部屋に簡易防音室を入れる
古い家だったり作りが雑な家に住んでいる場合、部屋にどれだけ防音対策をしてもあまり効果は期待できません。
そんな人は、部屋に防音室を設置してしまうのが効果的です。
防音室といういうと高いイメージがありますが、簡易的なものであれば十万円程度で購入することができます。
上の写真は「ライトルーム」という簡易防音室。
サイズがS、L、LLと3タイプから選べますが、ASMRの撮影ではカメラとマイクを使うので、LLサイズぐらいの広さはほしいところ。
防音室は吸音効果も兼ねているので、音の響きが抑えられたカラッとした音で撮影することができるのもメリットです。
なかなかASMRの撮影のためにここまでやる人はいないでしょうが、動画が収益化できるようになったら、導入してみるのもいいんじゃないかなと思います。
ちなみにASMRで人気のハトムギさんは、部屋に防音室を作って撮影しているみたいですね。
さすがあのクラスともなると設備がしっかりしています。
防音室をDIYする
防音室は意外に簡単な仕組みで作ることができます。
板で1畳ぐらいの箱型の部屋を作り、内部に防音シートとグラスウールという吸音材を貼るだけです。
ただ、こう説明するのは簡単ですが、木材を使って箱型の1室を作るというのがなかなか大変だったりします。
それでも防音室を買うよりも断然安く作ることができるので、DIYが好きな人はチャンレジしてみるとよいでしょう。
スタジオを借りる
どうしても外からの雑音が入ってしまうという人は、練習スタジオを借りるのも1つの方法です。
スタジオは防音対策がされているので、余計な雑音が入らないクリーンな音で撮影することができます。
ただ場所や時間によっては、隣で練習しているドラムの音が入ってしまうことがあります。
音が大きいロックバンドが練習している時間にあたってしまうと、スタジオとはいえ無音というわけにはいかないです。
ツールやテクニックで雑音対策をする
ここまでは物理的に雑音を低減する方法を紹介しましたが、ここからはツールやテクニックを使って雑音を低減する方法を紹介したいと思います。
ハイパスフィルターで低音域をカットする
外からの雑音でなかなかしぶといのが低音域の音です。
隣から聞こえてくるクーラーの室外機音、いびき音、足音など低音域の雑音は、防音効果が高い部屋でも入ってきます。
これら低音域の音は、ハイパスフィルター(ローカットフィルター)やイコライザーをかけることで低減することができます。
ハイパスフィルター、イコライザーってなに?
ハイパスフィルターというのは、ある周波数から下の周波数をカットすることができる機能。
逆に、ある周波数から上の周波数をカットする機能をローパスフィルターとよびます。
イコライザーは各周波数ごとに音量を調節できるツール。どちらも機能的には同じようなものと考えていいでしょう。
ハンディレコーダーを使っている人であれば、機器に搭載されているものもあるので活用してみるとよいです。
もしハンディレコーダーにハイパスフィルターがないという場合は、Audacityという無料で使える音声編集ソフトでできます。
雑音部分をカットして切り貼りする
雑音が入った部分だけカットしてつぎはぎしていく方法です。
よくYOUTUBEの動画を見てると、不要な部分を極限までカットして、テンポのよい編集にしているものがありますが、ASMRでも応用することができます。
その際、フェードイン、フェードアウトを使って動画どうしをなめらかに繋げると、違和感なく見せることができます。
雑音が入っている部分をカットしていくと動画が短くなってしまうので、その分、長めに撮影しておくことがポイントです。
まとめ
以上、ASMR撮影時における外からの雑音対策について紹介しました。
ASMRを実際、収録してみるとわかりますが、無音の状態で録音するのって意外と大変だということを感じると思います。
普通の動画であればBGMなどでごまかすことができますが、ASMRの場合はそれができたいため余計、雑音が目立ってしまいます。
なかなか確実な防音対策というのはないですが、これまで紹介した方法をいくつか組み合わせて対策してみてください。
また、ASMRの場合、外からの雑音だけでなく、部屋で発生するノイズも気になるところ。
部屋で発生するノイズ対策についてはこちらの記事で詳しく書いているので、参考にしてください。